発達障害者の私が、ITエンジニアのタスク管理について模索していること

この記事について

発達障害者の私が、ITエンジニアとして働く上でどのようにタスク管理をしているか、備忘録として残しておきます。

私について

2019年3月に大学院を卒業し、2019年4月からフルタイムでITエンジニアとして働いています。
業務内容は、設計および実装、不定期に発生する運用業務が主です。

私は、小学校3年生の頃にADHDと診断されました。
しかし、他の病院にて診断を再度頂いたところ、ASDと診断されました。
その後も病院を転々とし、特定不能な広汎性発達障害と診断されるに至りました。
現在では自閉症スペクトラムと呼ばれるものです。

困っていたこと

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図: 話しかけられた後、完全に何をしているのか見失った私

私が学生だった頃、これまでアルバイトで開発業務ばかりを行っていました。
しかし、フルタイムで働く上で、タスク管理に困るようになりました。

私のこれまでの一日を振り返ってみましょう。

11時に出勤し、昨日までに任された仕事を思い出すために1時間を使い、気がつけば12時です。
慌てて開発業務に取り掛かろうとすると、レビューをお願いされていたことをリマインドされます。
さらに、レビューをしている間に運用依頼が他のチームから届きます。
私はついつい「運用依頼はあとでやろう」と先延ばししてしまいます。
レビューを終わらせ、開発を進めていくとなんとかテストが通る状態へ。ここで15時です。
さっそくプルリクエストを作ろうとすると、運用業務を忘れていた私へリマインドが届きます。

...とこんな感じで、ブランチは切ったままプルリクエストにし忘れて、運用業務も対応が遅れ、レビューには一日かかるといった悲惨な状態が続きました。
当然、チームメンバーからの信頼も構築できません。

上記のような状態が抱えている問題は、以下のように整理できると思います。

  • 優先度付けができない
  • タスクを先延ばしてしまう
  • タスクの存在を忘れてしまう

そこで模索した結果、以下のような方法を取るようになりました。

現状の解決策

自分のタスク整理専用のSlackチャンネルを作る

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乱雑に(過去の私によって)Todoistに積まれている、何も伝わってこないタスクたち

「わざわざSlackに書いてしまうより、タスク管理ツールを使ったほうが早いのでは?」と思う方もいらっしゃると思います。

タスク管理ツールといえば、TodoistやTrelloなどが有名かと思います。
しかし、これらのタスク管理ツールはあくまで「他者へかんたんに共有できるように、職種・業種を問わないように共通化された汎用なフォーマットでタスクを表現する」というスタイルをとっています。
たとえば、Todoistなら「プロジェクト」「タイトル」「期限」などが入力できますよね。 しかし、実業務では他にもたくさんのメタデータが存在します。

  • 優先度はどれぐらい高いのか
  • タスクの最低ラインと
  • 完了したら誰に連絡するのか
  • 困ったら誰に相談するべきか
  • 最終期限はいつまでか
  • 今は誰がボールを握っているのか
  • etc...

これらの情報をツールから与えられたフォーマットに落とし込むのは、とても操作数が多くて疲れますし、習慣化することは容易ではないでしょう。
また、自分さえ分かれば良いのですから、他者に伝わるようにコストを掛ける必要はありません。

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例 (⚾は「相手ボール」という意味です)

そこで、自分だけのためのフォーマットを用意して、誰もinviteしていない自分専用のタスク整理Slackチャンネルにタスク一覧を投稿するようにします。
このようにすることで、タスク管理の敷居を下げつつ、一覧性を保ったタスク一覧を手に入れることができると考えます。

一日に3回だけ、決まった時間にタスクを優先度順に並べ替える

タスクを優先度順に並べ替えることで、「とりあえず上からタスクをこなしていけば業務が成立する」という状況をつくることができます。
これの何が嬉しいかというと、実質的にやっていることは「一つ一つの単発タスクを上から順番にこなしている」だけなのに、あたかもマルチタスクをしているかのような振る舞いが実現できるということです。
「あれ、次何やれば良いんだっけ」と思ったら、とりあえず一番上のタスクをやっとけばなんとかなるのです。

ただし、業務において、タスクの優先度は常に変化します。
これらを絶妙な塩梅で判断し、常に更新して臨機応変に対処するということは、並大抵のことではありません。
それこそ、そんなことができたらこんな記事なんて書いていないのです。
そこで、タスク一覧の優先度を更新するのは決まった時間だけにするのです。
もちろん、Slackのリマインダーを活用してください。
これによって、ある程度コストを下げつつ「とりあえず上からタスクをこなしていけば業務が成立する」という状況を実現できます。

タスクが終わったらすぐに斜線で消しておく

実は、「とりあえず上からタスクをこなしていけば業務が成立する」というタスク一覧を手に入れるためには、もう一つするべきことがあります。
それは、タスクが終わったらすぐに斜線で消しておく、ということです。
斜線というのが大事です。文字列ごと消してしまうと、「忘れているのか、終わったのか」ということがわからなくなるからです。 必ず斜線ですぐに消しましょう。

緊急タスクはすぐやる

サーバ上に障害が発生してアラートが鳴ったり、お客様要望で今すぐ対処するべきタスクはすぐにやりましょう。 「緊急タスクに対処したら、元々何やってたか忘れちゃうのでは」という心配がありますよね。
しかし、とりあえず上からタスクをこなしていけば業務が成立する」というタスク一覧が実現していれば、緊急タスクに飛びついてそれが完了しても、すぐに戻ってくれるはずです。
安心して緊急タスクをやってしまいましょう。緊急タスクを先延ばししてしまうのが一番怖いです。

おわりに: 今抱えている課題

私は今、上記を実践していますが、日報・週報に書き起こすのがしんどいという課題を抱えています。
実際、現在の私は、ほとんどの日において日報を提出できていません。
というのも、自分専用のオレオレフォーマットで書いている以上、他人に共有可能なフォーマットにするのがとても大変だからです。
この課題を解決する方法は現在、模索中です。

2019年11月23日

今日から、日記を書くことにした。

昨日は退勤後、数年ぶりに精神科に行った。

最後に精神科に行ったのは、センター試験の特別措置を申請するため、必要な書類を貰いに行った時だ。 センター試験の特別措置と言っても、別にそんなに良いものではない。

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